リ・バース60とはなにか？

最近、リバースモゲージやリバース60、またはリースバックや不動産担保ローンについてのご質問をいただく機会が多い。ただ、一般的に制度自体知らない方も多い。しかし、不動産業社には今後説明を求められる機会も増えそう。今ご提案しているお客様用に資料作り。ここ数年、住宅金融支援機構が主導で進めているリバース60。お取り扱い件数は、急増しているそうだ。確かに、昨今の不動産価格や建築資材の高騰と高齢化を考えると当然とも言える。

最も私達と関わりの深いリバース60とは何かと言うと、基本的には60歳以上の方がお借入れして頂ける住宅ローンに近い商品。普通の住宅ローンとの違いは以下の5点。
①利払いのみで月々の支払い額がかなり少ない。
②60歳以下の方はほぼご利用できない。
③お住まいのご夫婦がご逝去された場合、元本返済の必要がない。
④不動産が相続人に基本は残らない。
⑤物件評価額の50%程度までしか融資は受けられない。

リ・バース60の抱える課題

時代に非常にマッチしている。よくご相談頂くケースとして、ご定年後のご夫婦のお客様のお住替えがある。お子様は既に独立されておりご同居は難しい。自宅は広すぎるし掃除も大変。老後を考えてリフォームも必要だが、ご退職金を使われたく無い。こう言ったケースではご自宅をご整理され、都内のリノベーションマンションへのお住替えが多い。 ご自宅の売却資金の一部をお手元に残して頂けるメリットがあり、老後に備えて頂ける。

ただ、実はこのリバース60、不動産屋泣かせの金融商品である。。理由は事前審査がほぼ無く、契約後の本審査に1ヶ月近くの時間を要する事。当然、売主様としては契約が進むかは非常に重要。申込を断られる可能性もある。つまり、今の体制だと現金でも購入出来る余力があるお客様がメインとなってしまう。ただ今後、ニーズは益々増える為、主流の住宅ローンの一つになる可能性がありそうなだけに、注視していきたい。