決済でのトラブル

今日は待ちに待ったS様のご決済日。物件そのものの課題も多い物件である事と、S様が海外に出向されていてご内見が出来ない為、動画での物件のご案内がメインだった事、また日本国内に住所が無く国内での課税証明が出ない為、住宅ローン審査の受付を断られる金融機関も多かった事など初めての経験も多く苦労はあったお取引。しかし、S様のお人柄も素晴らしく、かなり積極的にご協力頂けた為、私も頑張ることが出来た。

そんな思い出深いお取引のお引き渡しの日。少し寂しい気持ちもしつつ、早めに現地に到着し、S様と売主業者をお待ちした。予定時間の10分前に売主業社がご到着され、引渡し書類と登記移転書類を司法書士に確認を取って頂く。しかし、ここでトラブルが発生。売主業者の担当の方が本日は別件でお越しになられないとの事で、代理の方がご出席されていたが、実印と印鑑証明証をお持ちでない事が判明「何回も確認したでしょうよ！」

日本での新しい門出をお祝いしたい

と心の中では思いつつも、急いでお手配をお願いした。今回のお取引は少し変わっており、売主は売主業者の代表者の方。ただ、売買契約締結時も法人名義で記名押印され、金融機関から代表者の方の代理で法人が売主として契約する事はNGとのお話が出ていた。そんな経緯から間違え易いので、メールと電話で確認していたが、どうやら代理で来られた方には伝わっていなかったらしい。

S様もご到着され、準備は全て整ったが決済が終わったのはS様ご到着から1時間半後の事だった。本日海外から帰国されたS様。帰国前にはお部屋の片付けと国際輸送で当然お疲れのご様子。ご新居にも荷物が30分後には到着するとの事だった為、アプリでタクシーを呼んでおき、銀行を出てそのままタクシーで現地に向かった。長年海外生活をされていたので、Go!アプリで降車する時も支払いが必要ない事に驚かれていて、「浦島太郎ですよ」と言われていたのが印象的だった。私の仕事は一端終了となったが、S様はこれからが始まり。ドタバタとなって申し訳ない気持ちもありつつ、S様の新しい門出を願って本日は終了となった。S様、良い経験をさせて頂き、ありがとうございました！