不思議な物件

本日はご夫婦で賃貸物件からお住み替えをご検討中のI様への物件のご紹介。バスの乗り継ぎがうまく行かず、お待ち合わせ場所に到着したのはお約束時間の5分前。バス便の乗り継ぎ方法の確認にもなった為、良かったが、既にI様は現地にいらっしゃり、早々にお部屋のご案内。
事前にお電話にて簡単な注意点はお伝えしており、リフォームはしてあるものの、少し変わった設備状況の室内。

何故かキッチンシンク横のファンの下には洗濯機置き場。そして洗濯置き場の排水パンの上には脚立の様な簡易的な棚の上に1口ガスコンロがガムテープでこていされている。一方、洗濯機は離れた場所に設置してあり、排水は排水パンまで長い排水ホースがつながっている。やはり異様なキッチン周りにI様も驚かれていたが、解決策としてベランダに洗濯機を設置し、排水パンを撤去後、台付の3口ガスコンロを設置して頂く事で改善が可能な旨をご説明。

価格で調整するか、メンテナンスで調整するか

金額的には近隣と比較してもかなりお買い得感のある金額。I様のご予算がかなり限られている事もあるが、少し手直しをして頂く事でご希望に近い物件になるお話をさせて頂いた。ただ、ベランダ側のサッシの滑りも悪く、玄関の開け閉めも固かった。日本人の買主様は元から綺麗なお部屋を好まれる。無論私もその気持ちはわかる。このお部屋の売主も売主側仲介業者も中国人。国民性の違いなのか、細分のメンテナンスは放置されていることが多い。

少しの手直しで部屋の印象は大きく変わる。せっかくリフォームをしていても、内見時に照明器具も無く電気がつかない。サッシの滑りが悪い。埃が溜まっている。下水の臭いがするなどがあると一気に売れなくなる。逆転の発想をすると、これからこの違いが分からない海外の売主様も増えるとするとチャンスがありそうな気もする。
結局、ご希望に沿わないとの事で今回のご物件は見送る事となった。I様には別のエリアの物件もご紹介させて頂くお約束をさせていただきお別れした。