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業者としては冷や汗が出る話

  • 2024.04.06
  • 藤居 琢也

住んでから分かった騒音とお部屋の揺れ

投資用物件をご購入頂き、引渡しに向けてお打ち合わせをさせて頂いている流れから「ちょっとお話を伺いたい要件があって・・・」と、ご自宅のトラブルについてのご相談を頂いた。最近、一等地のリノベーションされたマンションをご自宅として業者から直接購入され、お引越しされたK様。お引き渡しから1ヶ月。住んでみると再開発エリアで新幹線が近くで往来する事も多く、酷い時は夜にも関わらず5分毎に部屋が揺れたとの事だった。

契約時に騒音やトラブルについて質問をしたが、担当からは「問題無いですが、調べておきます」と言われ、重要事項説明書や物件状況報告書にも振動や騒音についての記載は無かったとの事。K様が我慢できず、管理人さんに騒音の件を確認すると「住民の中でも新幹線による影響が問題となっており、JRに改善を求める意見書を提出して抗議はしている」と言われたが、重要事項調査報告書にも記載は無く、内見時も分からなかったらしい。

契約不適合責任

ご相談内容は、この件は契約不適合責任にあたるのでは無いか?また、契約不適合責任による契約解除を考えているが、住宅ローンを組まれており、目的を達せられ無い場合でも金融機関に支払ったローン事務手数料や引越し費用は賠償請求出来るのか?と言う内容であった。断言は出来ない事を前置きしつつ、「既に建物全体でも問題となっている新幹線の影響があり、意見書を出しているのであれば物件状況報告書に記載の必要がある気がします。」

と、お答えした。契約不適合責任は売主が善意無過失であったとしても効力が発せられる責任と理解しているが、今回の場合売主が不動産業者でもあり、知らなかったと言うよりも買う時に仲介会社から告げられてないので調べていなかった。と解釈する方が正しい気がする。リノベ業者も担当物件が多過ぎて、数字に追われている背景も分かる。今回のご相談内容がどうなるかは分からないが、改めて物件調査をしっかりと行いたいと肝に銘じた日だった。

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